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● 「まちづくり市民シンポジウム〜『市民の声が吉川を変える』〜地域を創るのはあなたです〜」が開催されました (6月26日)

6月26日(日)14時より、埼玉県吉川市中央公民館にて吉川青年会議所主催(協力:MYSKY合併推進協議会)の「まちづくり市民シンポジウム〜『市民の声が吉川を変える』〜地域を創るのはあなたです〜」が開催され、日本政策フロンティアから池田専務理事、野口研究員、永尾研究員、永井研究員補が参加しました。

シンポジウムは、吉川JCの地引由仁理事長による主催者挨拶、吉川市の戸張胤茂市長による市長挨拶で幕を開け、続く第一部では、早稲田大学院の北川正恭教授により「国の行方と市民の役割について」と題した基調講演が行われました。講演のなかで北川氏は「今回のような、自分たちがまちをつくる担い手となるのだという運動をたいへん嬉しく思う。吉川が変われば埼玉もあっという間に変わる。ぜひ、吉川から北京の蝶々を飛ばして下さい」と参加者を激励しました。

続いて、第二部では、JPFの池田専務理事がコーディネーターとなって、「市民の声が吉川を変える」をテーマにパネルディスカッションが行われました。パネラーとして、北川氏、地引氏のほか、マニフェストを掲げて選挙に臨み、当選後はマニフェストをもとに市政改革を進めている広島県三次市の吉岡広小路市長、奈良市において市民版マニフェストづくりに力を注ぎ、市長選挙に大きな影響を与えたことで知られるローカル・ガバナンス研究所の木原勝彬所長が参加しました。

討論の中でのパネリスト各氏の主な発言は次の通りです。会場の聴衆は、終始ゲストの話に熱心に耳を傾けていました。
北川氏:「今まで中央集権体制のもと無責任体制が続いてきた。これからは、責任と権限を明確にする分権の時代。地域で、市民自ら決定していくことが大事」
吉岡氏:「合併においても、自己責任・自己完結までもっていけるかが重要。市民と行政が議論するプロセスのなかでこそ、市民と行政のそれぞれの役割が浮き上がってくる」
木原氏:「これからは、予防医学的なまちづくりが大切。市民が、行政にみえない地域の課題を発見し行動することに意味がある」
地引氏:「2005年度、地域市民行政が一緒になって明るく豊かな社会をつくっていきたい。そのため、このシンポジウムが終わったら、市民会議を立上げ、広く市民の声を集めてまちづくりの指針づくりをすすめていきたい」

このように、吉川市においては今後、地元JCが中心となって、ローカル・マニフェストを策定するための市民会議を立ち上げることが披瀝され、市民あげてのローカル・マニフェストづくり運動の展開に対する期待が大いに高まったところで、このシンポジウムは時間切れとなりました。

JPFでは、今後もこうした地域における自発的なローカル・マニフェストづくりに対し、できる限りの支援を続けていくことにしています。【文・永尾理恵子研究員】